理学療法士として、花ノ木に入所されている方や外来患者さんの運動発達の援助、日常生活場面の支援、関節可動域訓練、呼吸理学療法などを行っています。
重症心身障害児・者の方など発達障がいのある方は、持っておられる能力や年齢は様々であり、幅広い方々が対象となります。1人1人の能力、花ノ木・家庭・学校での生活に合わせ、生活支援員や保護者、学校の先生など様々な職種の方と相談しながら、リハビリの内容や支援の方法を考えています。
悩むことも多いですが、先輩スタッフや同僚に気軽に相談できるので、より良い支援ができると思います。利用者さんのできないことが出来た瞬間の喜びや笑顔がみられたときはとてもやりがいを感じます。
言語聴覚士として、入所されている利用者の方のコミュニケーション、摂食・嚥下、口腔ケア、外来で来られるお子さんの言葉の発達のリハビリなどを行っています。
外来でリハビリを受けに来られるお子さんの年齢は様々です。その中で、私が今担当させて頂いているお子さんは、就学前の3~5歳児さんが多いです。お子さんに検査を受けてもらったり、一緒に遊んだりする中でお子さんの発達の様子や課題を考えていきます。その上で、保護者の方と一緒に、ひとりひとりのお子さんに合った方法を考えていく必要があります。お子さんの出来ることが増えるのを見たときや、保護者の方から「こんなことが出来るようになりました」と言われたときはとても嬉しく、やりがいを感じます。
入所されている利用者の方へのリハビリでは、言葉でのやりとりが難しい方も多いため、どのようにコミュニケーションを取ればいいのか戸惑うこともありました。しかし、繰り返し関わっていく中で、表情や身振り、発声や身体の緊張度など日によって異なる反応があるのを知り、言葉以外の方法でコミュニケーションをとることが徐々に出来るようになってきていると感じます。利用者が楽しいと感じておられるサインを出してくれたときには、私も嬉しい気持ちになります。
先輩方には、いろいろと相談に乗って頂いています。職員同士の仲も良く、入所されている利用者の方も基本的に退院されることがないため、大きな家族のような温かい雰囲気がある職場だと思います。
作業療法では、遊具など道具を使い大きく身体を動かしたり、細かな作業を行ったりするリハビリを行っています。
利用者さんの年齢層はかなり広く、お子さんからご高齢の方までたくさんの方と関わる事が出来ます。それぞれにあったリハビリはとても難しく、迷う事もありますが、病棟の職員さんや保護者様とも情報共有をしっかりとできる環境にある事、勉強会や先輩からのアドバイスを頂く機会が沢山ある為、その方にあったリハビリを試行錯誤していくことが出来ます。
発達障害領域の知識を沢山学びつつ、利用者さんと深く関わる事が出来る働きやすい環境だと思います。